中途半端の美学

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アベノミクスの下で

おじいさんが自転車を押していた

歩は著しく遅い

片側2車線の道路を信号が青の間に渡ることはできなかった

中央線で立ち止まり息を整える

信号が青になった

しかしおじいさんは青の間に渡れない

渋滞を引き起こした

鳴り響くクラクション

その姿を見かねた

たまたま通りかかったタクシーの運転手が肩を貸した

何とか渡りきった


再び息を整える

おじいさんは自転車にまたがった

足は震えている

自転車に乗れるわけがない

見ていた人は誰もが思った


おじいさんはペダルをこぎださない

どうやらサドルに座り休憩していたようだ

休憩を終えたおじいさんは歩きだすためサドルから降りようとする

しかし、足が上がらず降りられない

先ほどの運転手が再び肩を貸した

おじいさんは言った


心臓が悪くて。すいません




一時間後

おじいさんは100メートルしか進んでいなかった

それどころか

助けに入った同年代のおじいさんと一緒に自転車ごと倒れそうになっていた

その光景を見ていたやせ型の澄みきった目をした青年は走りだした

おじいさんに言った


おとうさん、家どこ?危なくて見てらんないわ。家まで送っていくよ


すいません


こっちに車回してください!

青年はタクシーの運転手に叫んだ


有無を言わさずおじいさんを車に押し込んだ

運転手はいった


拉致するわけじゃないから大丈夫


青年はおじいさんの自転車に乗りタクシーの後を追う

300メートルほど行くと古びたアパートについた

おじいさんはお礼をいい

財布から小銭を出そうとした



運転手は言った


おっちゃん、そんなもんいるか。その代わり俺が選挙に出たら投票してーな。ははは


運転手はタクシーを走らせその場を後にした




アベノミクスで経済は順調に回復しています

皆さん、この道しかないないのです



遠くで選挙カーの音が寒空に鳴り響いていた






先日、あった本当の話ですが

やせ型の澄んだ目をした青年は

デブ型の濁った目をした私です



このおじいさん、近所に食料を買いに行くだけで1日が終わっていると思われます

しかも買い物が命がけ

福祉の金は本当に困っている人には配分されてないようです



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by koji_endo | 2014-12-10 21:49 | 本当にどうでもいいこと

散髪

髪を切るのは決まって1000円のところ

サイド5ミリ後ろ1センチのソフトモヒカンにして下さい

と毎回同じオーダーをしているが

切る人によって

こいつわざと変な髪型にしているんじゃないか

と思うことがあるが1000円だからしょうがない




1000円カットのいいところは

店員と絡まなくていいことだ



美容院などに行き

お仕事なにされているんですか?

と聞かれても

ハイヤーで現地まで行き外で突っ立っている仕事です

という他ない

誰にも理解されないクレイジーな仕事である


冬は寒い

最近は寒さに耐える修行

前世で罪人を火炙りにしていたため現世で罰をくらっている

などと割りきっている


知り合いのおっちゃんに

えんどうさん、いつも夜回りで忙しいっていうから、町内会を防犯パトロールしているのかと思いました

とマジで言われたことがある

マッチ一本火事のもと

とかはやっていない


話がそれたが

先日、その1000円カットで

おっちゃんが切れだした

なにをそんなにキレているのか

よくよく聞いてみると

バリカンつかいやがって

髪はハサミできるものだろ

手を抜いたらあかんぞ

と言う話らしい


このおっさんは1000円カットに何を求めているのか

意味不明である

今日は路上で怒鳴り散らしているおっさんを見たし

年の瀬は何かとクレイジーな人に遭遇するものだ
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by koji_endo | 2014-12-05 20:04

SFC病

働くことについて考えたい


SFCはいい学校である

これは間違いない

何より自由だから

自分の子供にも勧めたい

勉強したいやつはいくらでもできるし

なにもしたくないやつは何もしなくていい


しかし、病に感染する可能性がある

SFC病

またの名を、起業病

さらにまたの名を、自分は何かできるんじゃないか症候群

という


この病にかかると普通の会社では働けなくなる

嫌な上司に怒鳴られ

飲みの席では取引先をおだて

特にやりたくもない仕事をする

この状態に置かれた時

病にかかっている人はこう考える

そうだ、起業しよう

一昔前にあったJRの、そうだ、京都いこう

というキャッチコピーに似ている


SFCで成功している人は全てIT+αだ

これは10~20年前ならいけたがもう古い

そう考えると何か新しい斬新なアイデアが必要になるが

これは別に今いる会社を辞めなくても

いろいろと考えることができる

今いる会社で、ある程度結果を残してからでもおそくないだろう


世の中は甘くない

働くことも甘くない

入社して3年も経たずに辞めるハナタレ小僧が

起業したとしても95%は失敗する

5%の成功者を見て自分は違うと思う人は

病に感染している


どんな職種にせよ

ある程度結果を残せばやりがいは感じるのではないか

自分が入社し、ポンコツと思う会社ですら結果を残せられないならば

そうだ、俺はポンコツだ

と謙虚になった方がいい

京都に行く前に、起業する前に、だ


なんでこんなことを書いたかといえば

先日、中高大と同じ学校だったイラン人と話をしていて思ったから

イラン人の会社のSFCくんは入社1年も経たずに辞めたという




みんな好きでモノを売ったり

好きで営業したりしているわけではない




仕事の後の一杯とか

旧友との馬鹿話とか

子供の成長とか

働きながらそんな小さな幸せを感じて生きているはず



そうだ、明日も働こう
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by koji_endo | 2014-12-04 19:44